建設・建築業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)に挑戦する丸紅アークログ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:三川 亮、以下:当社)では、1月16日(月)に株式会社大林組(本社:東京都港区、代表取締役社長:蓮輪 賢治、以下:大林組)が期間限定で一般公開したBIM一貫利用のためのモデリングルール「Smart BIM Standard®、以下:SBS」特設サイト(https://smartbimstandard.com/)と連携した、ファミリ※やテンプレート、マニュアルなどの「ダウンロードページ」に当社が運営する建設・建築業界のためのデジタルデータプラットフォーム「Arch-LOG(アークログ)」のシステムが採用されました。
※ファミリ…構造材、壁、屋根、窓、ドアから、製図に使用する記号など、BIMソフト「Revit」のプロジェクトに追加する全ての要素の総称です。
BIMは、「Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)」の略称で、コンピューター上に作成した3次元の建物のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベースを、建築の設計、施工から維持管理までのあらゆる工程で活用するためのソリューションです。政府も2022年度に大規模構造の全ての工事に原則適用するなど、これからの建設DXにおいて重要なソリューションと言えます。
しかし、BIMモデルのモデリングルールは標準化、公開されたものが少なく、発注者から専門工事会社まで異なる事業者を横断したBIMの活用が進まない要因となっています。そこで大林組では、設計・施工を通したBIMの一貫した利用に向けて、2018年にプロジェクト関係者が等しく理解できるBIMモデルをつくるための基準として「SBS」を策定し、社内ルールとして、これまで多くのプロジェクトに利用してきました。
今回、大林組が公開した「SBS」の特設サイトでは、各事業者が「SBS」のコンセプトを理解し、同じ考え方に基づいて具体的なファミリやテンプレートも参考にしながら、それぞれがルール化していくことを目指しています。同サイトは、「SBS」を理解するためのコンセプトなどを説明する「一般公開ページ」と、当社の「Arch-LOG」のシステムとつながる「ダウンロードページ」で構成されています。「ダウンロードページ」から「Arch-LOG」に遷移すると、特設サイト内で指定されているファミリ、テンプレート、マニュアルなどをダウンロードすることができます。コンテンツは随時追加される予定です。
大林組では、「SBS」の公開を通じたBIMモデル標準化への取り組みにより、企業間の壁を越えたBIMの一貫利用を推進し、建設プロセスにおける生産性向上への貢献を目指しています。建設・建築業界全体のDXに挑戦する当社は、今後も「Arch-LOG」を活用した各事業者のこうした取り組みに、積極的に貢献してまいります。