SOLUTION事業案内

建設業界のデジタル化の現状Current status of digitization in the construction industry

建設業界のデジタル化の遅れ

2030年には1,750兆円程にもなると言われる巨大な建設産業では、建設プロジェクトの低い利益率や低効率、労働・技術力不足に加え、購買を含むほとんどのコミュニケーション手段が紙ベースという事実や、先端技術への低い投資環境など様々な問題を抱えています。これらの問題解決はデジタル化しかないと言われて久しいものの、日本だけではなく、世界的に見ても建設業界のデジタル化の進捗状況は全ての産業セグメントにおいて最低クラスの農耕・狩猟業に次ぐワースト2位です。BIMの活用こそが、この業界の真のデジタルトランスフォーメーションであり、業界の効率化への唯一の打開策であると言えます。

         

BIMの活用で、建設DXを推進

 

国土交通省は、2023年までに小規模工事を除くすべての公共工事にBIM/CIMを原則適用することを決定。着々と環境整備が進んでいます。建設産業を構成する最新技術トレンドにおいて、BIMはその他の先進技術を抑え、圧倒的なインパクトを与えていきます。建材メーカーがクライアントに対してBIMモデルによる情報提供をできなければ、建設業界は現状のままアナログで非効率な産業となってしまいます。しかし、BIMが今後建設業界を大きく変えていくことは確実視されています。建材メーカーがBIMへの対応に遅れを取れば競争力が失われることとなるのです。

BIMの持つ可能性Possibilities of BIM

BIMとは

次元設計手法であり、設計モデルの中に建材情報を含むBIMモデルを利用し設計する為、設計施工はもとより資産管理、建物管理まで、あらゆる工程でBIMが持つ情報を活用することができ、新しいソリューションを生み出すワークフローです。欧米では2000年頃から3Dデータ化、BIM化も急速に普及、アメリカでは2007年にはBIM義務化が開始し、イギリスでは全サプライチェーンまで摘要範囲を拡大。アジアではシンガポールが2011年から、香港も2018年からBIM義務化を開始しました。日本は諸外国に比べ大幅に遅れています。

BIM活用に向けての課題

Arch-LOGとはArch-LOG solution

建材の新しいプラットフォーム

現在、建材メーカーだけでは克服できない、BIMに対する色々な課題があります。 Arch-LOGは、それらすべての課題を克服する「BIMサービス」をご利用頂く皆様に提供いたします。Arch-LOGは建築業界に関わる様々な人々の利便性、業務効率向上の一翼を担い、全て無料で提供されるワンストップサービスです。Arch-LOGですべての課題は解決されます。

  • 複数のソフトウェアに対応
  • プレゼンテーションに使えるデータ
  • 検証可能な実モデルデータ
  • LODに応じた軽量化されたデータ
  • 適切な情報を含んだデータ

2つの主機能Two main features

BIMオブジェクトの総合検索機能

検索画面で建材メーカー名や製品名、建材の種類などさまざまなキーワードで建材を検索すれば、建材のBIMオブジェクトが表示され、無料でダウンロードできます。表示された建材をクリックすると、製品写真とともにカタログに記載されている詳細な製品情報が表示され、そこからカタログ・サンプルを建材メーカーにリクエストすることも可能です。ユーザーアカウントを登録すれば、プロジェクトの登録ができ、案件ごとの使用建材管理に使えるほか、建材サンプルを掲載したマテリアルボードも作成可能になります。建材メーカーが製品を廃盤にすれば、その情報が反映され、常に最新のカタログ製品を検索できます。

リアルタイムレンダリング機能

BIMソフトの「Revit」「ArchiCAD」、及び「SketchUP」、に対しソフトウェアを起動させながらArch-LOGで検索などの機能を利用できるArch-LOGプラグインと、フォトリアルなレンダリングを実現するレンダープラグインの2種類を無料で利用できます。Arch-LOGで検索した建材のBIMオブジェクトを設計図面にダウンロードすれば、高精細なデジタル・モックアップ画像を数秒で生成可能。実現されたCG画像は、スマートフォンなどでリアルタイムに共有でき、複数人が画面に指摘項などを書き込みながら共同作業も可能となります。また、輝度・照度のシミュレーションやVR画像がすべてリアルタイムに生成できる機能が実装されています。通常、BIM設計データや建材のBIMオブジェクトを動かそうとすると、非常にデータ容量が大きく重たくなるため利便性が悪いことが課題となっていました。その課題に対しArch-LOGではユーザー側へは設計及び図面表現に必要十分である軽量化されたBIMオブジェクトを提供し、同時にクラウドサーバー側へはユーザー側のデータに対応した高精細なデータを準備することで、レンダリング時には高精細画像のみがユーザー側へ配信されるという独自技術を構築。この技術により、ユーザーは軽量化された利便性の良いBIMオブジェクトを利用して設計することができ、レンダリングもクラウド上のスーパーコンピュータを利用して出来るため、非常に高精細な画像も瞬時に生成できるようになりました。また、クラウドサーバーのみに高精細データを置くことで、建材メーカーの知的財産も、ユーザーの手に渡らないのでセキュリティーを担保することにも成功。同時に、ユーザーのデータもレンダリングに必要なデータのみをクラウドサーバーへアップロードすること、また、レンダリング終了時には一切メモリーに保存されないことにより、ユーザーの設計データのセキュリティーを担保することにも成功しました。

日建設計様 実証実験Benchmarking

AIの開発と導入

日建設計様とArch-LOG機能に関する動作確認とそれに伴う効率化の測定、及びどの程度のレンダリング時間と画質ならば利用可能なシーンとして運用できるかについての実証実験を行うために、同社内システムに連携した管理機能の開発、及びレンダリング機能の高速化を実現するためのAIの開発と導入を行いました。その結果、日建設計様としてはArch-LOGプラットフォームを利用することで、BIM運用の合理化・効率化が図れることを、本実証実験によるベンチマークにおいて確認。今後、Arch-LOGプラットフォームの普及が促進され、更なる設計作業の生産性とクオリティーが向上し、働き方改革の一助となることを目指します。

ベンチマーク結果とその考察

解像度が960×540で比較した場合、フリーと占有予約システムでは占有予約システムがフリーに比べて、2.5倍~16倍レンダリング速度が早くなりました。

従来のレンダリング手法(レイトレーシング:光線追跡法)では解像度が3840×2160(4K)の場合、数時間以上かかりますが、Arch-LOG Cloud RenderingにてAI Denoiser が有効の場合は外観のシーンでは3分以内で終わりました。

AI Denoiserが無効の場合と有効の場合を比べると、AIが有効の場合のレンダリング時間は最大約35倍も早くなりました。

ベンチマーク協力 日建設計様

丸紅 グランスイート千代田麹町プロジェクトProject

住宅販売におけるデジタル・モックアップの有用性

丸紅の分譲マンション「グランスイート」シリーズの中でも、ハイグレードな仕様である「グランスイート千代田麹町」のモデルルームをArch-LOGを使用し、レンダリングを実施しました。その結果、撮影写真と比較しても劣らないフォトリアルなクオリティーでリアルタイムにレンダリングでき、実物と遜色ない、こだわりぬいた上質な空間を再現できました。室内インテリアの細部にわたる質感も表現でき、今後の次世代デジタル販売戦略の中心としての位置づけを確立。丸紅としては、この手法をその他案件でも導入していく予定です。また、構築されたデータは、デジタル・ツインデータとしてBM・FMにおいても活用が期待されています。

[ グランスイート千代田麹町 ]
  • 所在地/東京都千代田区麹町6丁目4−3
  • 交通/JR中央・総武線「四ツ谷」駅より徒歩2分
  • 敷地面積/276.46㎡
  • 建築面積/225.93㎡
  • 構造・規模/鉄筋コンクリート造・14階地下1階建
  • 総戸数/31戸
  • 売主/丸紅株式会社
  • 建物完成日/2019年2月